先月、まだとても寒い時期で冷たい風も吹いていて・・・。
「スミマセン 働く人の写真を撮っているんですが、撮らせてもらえませんか?」とカメラも持っていないのに。

買い物に来たCO-OPの建物の前でテントを張って刃物研ぎをしていました。
「いやあ、撮られるのはあまりね。 まあでもいいよ。いいけど今日は寒くて手も動きにくいし・・調子よくないから次回にしてくれる?」
それで次回の出店日のメモをいただいて「撮影予約」が決まりました!
こんなケースはごくごく稀ですね。
で、およそ一か月後。

「来ましたよ。お願いできますか。」と。
呆れたねと思われたかどうかわかりませんが、この日は天候がましで日向はそれなりに暖かい春の日でしたが、ここはまともに日陰。
首の周りをがっちり保温。

お客さんが来られた時には、私はここを離れます。
そして建物の陰から出て日向ぼっこで体を暖めます。
たらい?の水にはヒーターが入れられていていくらかは温度を上げているようでした。
でもふきっさらしに手をさらせば冷たいですよね。

研いでいる時には砥石と刃物とが、いわば擦られているわけですから、音がするわけでしょうが、それが何か柔らかいものに包まれたように「ぬー、ぬー」と・・・ちょっと表現が適切じゃないんですが、「ぬ」という柔らかい感触になって耳に届くような届かないような。
それが何だか心地いいです。

私も、たま~には家の包丁を研ぐのです。自分で研ぐと何故か切れ味を試したくなって切らなくていいニンジンやジャガイモを切ってその日はカレーになってしまったりします。
その切れ味も長続きしませんね。
- 2023/03/22(水) 00:00:02|
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先日(3/8)、鴨川で久しぶりにお会いした若いジャズトランペッターさんへ
もしこの文章を読んだら私にE・メールをください。素敵なお知らせがあります。・・・・・・・・・・・
実は私が「常連」だった「ゆたか」という洋食店が数年前にマスターが病を得て閉店してしまいました。私が何かのお店の常連だなんて極珍しいことです。
お腹が出てしまって、黒の服が着られなくなっているので、やむを得ず新調しようと、引っ越して遠くに行ってしまった「紳士服のキタニ」を探して行ってみたら、いつの間にやらお店を閉めた跡だけが残っていました。この高級紳士服店では(何をどう血迷ったのか)何着ものジャケットやセーターを購入しました。
そして最近、いつも向かわない方面に用事があって、そうだ!あのおいしい料理を出してくれる中国料理店の「蓉蓉」に立ち寄ろうとしたら、あれ?!お店が変わっている。留学生たちと何度も行ったあの親切なお店が、ない!

茗荷氏と話しているこのギャラリーのオーナーと親しい仲間だったギャラリー「武」のオーナーの仏文学者が数年前に亡くなった。文学やクラシックバレーや絵画などに造詣の深かった優しいオーナーさんだった。いろいろ親切にしていただいた。今は息子さんが引き継いで入るものの・・。
今度はこの「高瀬川四季AIR」が一年後には閉まるという。そうなったら、いったい私はどこに行けば打ち解けて話をすることができるんだろう。
そもそも生まれも育ちも遠州見付の私には幼馴染も小中高の同級生も、この街には・・・・書店を閉めてしまったので会えなくなった一人を除けば・・・・だれ一人いません。

ただでさえ友人・知人の少ない私は、これから一体どうすればいいんでしょうね。
人生はこうして暮れていくんでしょうかね。
しかし、ご覧ください、この方の生き生きとした表情。 同い年なんです。

この人には作品作りがありますからね。そこが強みです。
「苦しくもあり、楽しくもあり」という制作が。

私がこの時の写真をお送りすると「個展の時は、よろしく」とメールが返って来ました。
そうですね、また新しい出会いの中で「楽しい時間」を作りましょう。

M氏のログハウスでの音楽+ワインの会にもまた呼んでもらって・・・。
と、こんなことを書いていたら、このギャラリーのM氏から郵便物が届いて、これからのいくつかの個展の計画を知らせてくれました。その中に「・・・・・。コンサート+レセプションがあるので参加しませんかとお誘いのメモがあった。喜んで「参加しますのお返事をした。

それにしても黒の上下を購入しなければ。
そんなお年頃の私です。
- 2023/03/10(金) 00:00:02|
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新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお付き合いください。 2023年の年明けですね。(旧正月は2023年1月22日、世界にはいくつもの暦がありますから、世界中で一律に今日が「正月一日」という訳ではないということを私たちは知っておいたほうがいいと思います。)
皆様ご健勝でしょうか。
今年、初めての私の人間交差点」の図は、この人と作りました。
念頭を飾ってくれた人の中で最年少でしょうね。
「未来は青年のもの」と言いますが、この世代の人たちに私たちは「未来という時代」をちゃんと手渡せるかどうか、その責任を負をうとしているか、いささか心もとないものを感じます。
が、しかし、子供たちは子供たちの時代をこうしてすでに懸命に生きています。まぶしいですね。

付き添っておられたお母さんに「お子さんに頼んでいいでしょうか?」とお訊ねしました。
「お兄ちゃん、オジサン写真を撮って多くの人に見てもらいたいんだけど、もう一度弾いてもらえるかなあ。」
「うん。弾くよ。」
まだ譜面が読めないので「耳コピして弾いている。」んだそうです。
楽しそうでわかりやすいというような曲ではありません。が、それを丁寧に確実に弾こうと集中していますし、それを楽しんでいるところがすごい。
「おじさん、びっくりしちゃったよ。」
「うん。」

大きなレンズをつけた大きなカメラがぐっと接近しても少しも乱れません。
「聞かせてくれるかなあ。」と頼まれたので一生懸命弾いてくれている、そういう気持ちが伝わります。
かえって、オジサンちゃんと聞いてる? ちゃんと写真撮ってる?と言われそうです。僕、一生懸命弾いてるよ。

これまで3人ほど小学校中、低学年以下の子がこうしてピアノを弾く様子を撮った写真があります。
それで、今度の個展では、子供たちのゾーンを作って写真を出そうかなと思っています。
むろんこの子にも参加してもらいましょう。

そのためには弾いている姿がかわいいからちょっととて見たという軽いものではなくて、こちらも本気で撮らなくちゃいけません。
食い入るように撮ります。
見ていた中年の女性が近づいてきて「あの子のおじいちゃんですか。ずいぶん熱心に撮っていましたが・・。」と声をかけられましたが、たぶん実際のおじちゃんならこんな撮り方はしないんじゃないでしょうか。
- 2023/01/01(日) 00:00:01|
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「いけたにいさむ写真展 肖像・その他について」
の会場で歓談しながら撮らせていただいた。

氏の写真レベルから言えば、私の個展にご足労いただくのは僭越至極なのですが、それ以前に写真展を拝見していた関係もあって、個展のDMを投函させていただいた。
そうしたら・・・・。

この日も作品を見せていただきながら、私なりの感想を申しあげたのですが、その間ご自身からああだこうだとは話をされない。 私の話から、そうかこういう話を聞きたいのだな、ああいうことは話して大丈夫なんだなと感じてから少しずつやがて広い流れとなってと話しいただける。それでも「広い」流れだとは言ってもそこのけそこのけという話では決してなくて、自然に流路が開いていくに任せてといった具合。

私などが自分のしていることにあれこれ言い訳をしたり、口実をひねり出しているようなそんなせせこましさは少しもない。
自然に、どんどんやるという感じなのです。
御年は、私より一回り以上も年かさなんです。ですが、この若さです。
つい先日私は自分のフェイスブックに「働けよ 団塊世代。老いるにはまだ早い。棺桶までが青春だ。」(・・・働けよというのは賃労働をしろとか金にあくせくした労働をしろという意味ではありません・・・)と書きましたが、それを地で行っているような方です。
多分にアナーキサーを持っているゆえのことでしょうか。

私の写真展で「おじさんシリーズ」をご覧になっていただいていることもあってか「無駄な抵抗」なしに撮られてくれています。
レンズが85ミリで、すぐ向かい合ったソファと椅子の距離ですから撮られるほうも難しい。
相手が、その界隈で知られた写真家というか二次元作家というか・・・・ですから、私の「撮りたい病」に対して憐憫の情もあって「しかたないなあ」ということで、それがちょっと楽しいし、うらしい。

写真家のハービー・山口氏がよくイギリスでの若いころの経験を語るときがあります。のちに世界的なトップ、パンクロックアーティストになったクラッシュのジョー・ストラマーに地下鉄で遭遇した時に旧知の仲ではなかったけれど撮らせてくれないかと頼んだら即座に「いいよ」となったことがあったというエピソードをたびたび取り上げます。地下鉄の列車を降りるときにジョー・ストラマーが言った「You can click away of whatever you want: That's PUNK」という言葉とともに。
そうなんですよね。
それができなければカメラを置けって話です。

「・・・だよね。」
- 2022/12/30(金) 00:00:04|
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「夕日にリコーダーを奏する」なんてキャプションをつけるような写真展はしたくないですね。
それが「言葉のまんまの写真じゃん」ってことですもんね。
対岸を走っていて発見。

以前も書いたことがあるかもしれません。(何しろ10年位以上書いているので)
私がまだ小学生の頃だったと思います。いろいろ楽器に興味を持ち始めた私に父が言いました。
「小学校で使うハーモニカでは何が足りない? トンボのハーモニカで世界の人を感動させている人がいる。そのハーモニカで素晴らしい演奏ができるようになってみなさい。」 中学の音楽ではリコーダーでしたから「リコーダーで」ということでした。
でもギターをやりたい、トランペットがいいなどと子供のわがままは膨らむのでしたが・・・。
ある時に楽器店で見つけたトランペット。 価格表の「0」を一つ間違えて、「買って!」と。
父親もそれならとわざわざ楽器店にいったのですが。 今思えば父親にも恥をかかせてしまって、がっかりして帰ってきました。
以来、ハーモニカ、リコーダーそして口笛くらいしか自分に手の届く楽器はないんだなと思ったことでした。

それでも近所の家の「お姉さん」が使っていたガットギターを手に入れてもらいましたが、「熱しやすく冷めやすい(母の弁)」私はひとしきり弾いたものの埃をかぶらせてしまいました。

閑話休題
声をかけるとすぐに少し前に会って写真を撮らせてもらった人間だと思い出してくれました。
最近リコーダーを新調してグレードアップしたそうです。
ただまあ、ほかの楽器のようには高価ではないようですが。
- 2022/12/12(月) 00:00:05|
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