ある方の個展で。

個展会場?!
蒲団が敷かれ座布団が四つ。テーブルに赤い布がかけられてがあります。

この方はコルクボードに絵を描かれています。
絵の対象は知人・友人、そしてご家族。
それぞれの人のイメージを描かれているのだとか。

今個展に間に合わなかった?最後の一枚を描かれています。
これだけ一つは大きなパネル。お母さんだそうです。

絵に描かれたどの方かもその多くは和服を着ています。
そして体には別の人間の頭部があったり、別人の足を抱きかかえていたりします。
奇妙といえば奇妙ですが、その方の特技や特徴も描きこまれているというのです。

人の顔や腕などはコルクボードの色ですが、案外落ち着いたよい感じです。
「コルクボードですから絵具はどんどんしみこんでしまいます。でも色合いは良くなっていると思います。」
それにしてもテーブルの上のこの赤い布はなんだと思いますか?
この「赤」のイメージは?

ちょっと昔の花街風?!
ですね、・・・。
まあ、個展としては個性的です。

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個性と自己主張を持って行動するのは難しい。
企業への就職面接では「リーダーシップ」と「協調性」は欠かせない。それは組織だから当然だという考え方に落とし穴があるように思う。
現代では「組織」内での存在が圧倒的に多い。そこで「協調性」になびくばかりの主体性や個性ばかりだとすれば、社会全体に個性や主体性が育つことを期待するのは難しい。
学校の中でさえそうだから。
もっとも個性や主体性と協調性とは矛盾・対立するものではない。
現実には矛盾・対立するかのように見えるが、それは応々「協調」の目的が非人間的だからだろう。
管理職が部下の主体性や自己主張を疎ましく邪魔に思うのは、協調性を求める側の非人間性を人格化した存在になってしまっているからだと私は思う。また、人格的な、能力的なキャパシティーの小ささが原因なんだろうと思う。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2014/02/01(土) 00:03:32|
- 絵画
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| コメント:2
おもしろい作品ですね。コルクに絵を描く・・初めて見ました。独特の色彩と、テーブルの赤。なんだか対照的に思います。また、この女性の真剣な眼差し、これもとても印象的です。
とても個性的な作風にもこの女性の生き方が反映しているのでしょうか。
続きに書かれていること、いつも読みながらその通りだ!と思いながら、で、自分はどうすると思いながら読ませて頂いています。
個性・・今の世の中、本当に個性は育つのか・・。子どもたちは個性の塊です。学校では、社会で、集団で生活するため、その個性をどう「合わせていくのか」ということを考えさせます。
でも、指導しやすいようにするために「言う通りにしろ」「勝手な判断をするな」「教師には文句を言うな」と言ってしまう教師の方が多いように思います。そうすれば学校が落ちつくと。あれた学校にするわけにはいきません。でも、学校を守るのはあくまで生徒のためです。生徒がより自由に育つような場にするために学校を守るのです。しかし、目的が生徒のためではなく「学校を守ること」になってしまい、学校を守るためには生徒は従順でなくてはならないになっていしまします。
企業でもそうだと思いますが、従順な社員は扱いやすいかもしれませんが会社を発展させる力にはなりません。批判的な精神も、個性も、反対意見もすべて必要なんです。目的が同じ方向を向いていたらいいはずなのだとおもうのです。
なんだか、協調性の意味が狭く捉えられて「逆らわない」とか「みんなに合わせる」になってしまっているんでしょうね。一緒に行動することではなく、同じ方向に向かって建設的に行動していけること、相手の意見に耳を貸し、自分なりに考えて率直に意見を言うこと、そのためには自分の考えをしっかり持っていくことなんではないのでしょうかと・・・・改めて思いました。
下の者の自己主張を協調的と思えないのは人間的なキャパシティの問題だと・・・・確かにその通りです。
なんだかいろいろ書かせて頂きましたが、下記ながら何となく自分で考えをまとめることができたように思います。ありがとうございました。
- 2014/02/01(土) 14:02:50 |
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- kimさん #-
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この方自身がとてもユニークな方で、生き方も積極的です。
私などはずいぶん学ぶ点があります。それが絵にも表れているのでしょうね。ただ、最近の若い人の絵、ことにイラスト系の絵には怪奇なものやグロテスクなもの、空想的なものが多く見られます。流行のアニメと同じ語彙だと思いますし、思考法、感情状況だと思います。
私は正直に言ってこうした傾向に好意的な感じを持ちません。
タダだからといってこういうものを受容的に見ていかなければ青年たちの言葉がわからなくなりますから、できるだけこうした中にある彼らの心理や情動、思考を見出そうと思っています。そうして見ると外見上では感じられなかった彼らの意欲などを知ることができます。
この方の絵にもそれを感じましたのでいろいろお話を伺い、刺激を得ました。
- 2014/02/02(日) 10:01:12 |
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- soujyu2 #-
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