「ティンガティンガ」 お聞きになったことはありますか。
アフリカの現代美術の一つだそうです。
この方は、知人がアフリカにわたるということで同行され、当地でその魅力に惹かれて、ティンガティンガの技法を継承する方の指導を受けてきたのだとか。
ティンガティンガはこの画法を始めた人物の名であり、その画法そのものの名です。
ギャラリーの入り口に掲示されたポスターには強烈な印象を与える人物画が出ていました。こういう力のある堀の深い人物画を描くのはどんな方だろうかと、幾分興奮してギャラリーへの階段を上がりました。
その会場には、これが同じ方の作品かといぶかしく思うような三種の絵がありました。

体内の血液や臓器の声を聞くとでもいうような、一見グロテスクな絵。これは幾分衝撃的です。それがこの方の作品だということを聴くとなおさら・・・。

そして「ティンガティンガ」の手法による原色の点で描かれた作品。
元来は絵の具も筆も手に入らないアフリカの地で自動車や建築物用のペンキや釘状のものを使って点描されたものだそうです。
キリンなどの動物が実に鮮やかな色彩で色を混ぜることなく描かれています。下の写真の背後にいくらか見えますね。
そして、この方の先生の像。

この先生を描いた人物像は、最近では珍しく心を動かす人物画になっています。
(先日、院展に出かけましたが、ついぞそうした力のある人物の絵にはお目にかかれませんでした。)
この方の左背後にある絵が入り口のポスターに使われ、DMに使われた絵です。

この方は話すときも聞くときも、こちらの呼吸が苦しくなるほど全身全霊で言葉を紡ぎ耳を傾けます。
この写真の見かけでは想像がつかないと思いますが、・・・・。この握ったこぶしにその一端が現れています。

アフリカの地で、人に教えを請い、その手法を身につけて帰国する。それは私には想像できない行動です。どうやらそうなることを予め計画して出かけたのではないらしいのでそれは一層の驚きです

絵を見ると、このふり幅の大きさは一体どころか来るんだろう。
対話をしているとこの可塑性の大きさは何と言うことだろうと思います。
驚かされると同時にこの方の魅力にすっかりはまってしまいます。

テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/10/12(土) 00:04:45|
- 絵画
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
こんにちは。
力強い作品を作成される方は、人間的にも力強い魅力の持ち主だったのですね。
やはり魅力ある人って、良い顔してますね!
- 2013/10/12(土) 14:53:03 |
- URL |
- jun-1021 #djnh.SQU
- [ 編集 ]
コメントありがとうございます。
このティンガティンガを描かれる方はとても高い集中力をもつ一方で柔軟な受容性があるといった感じで人柄もとても魅力的です。今後どんな絵を描かれるか楽しみです。
思いや人柄はやはり顔に出ますね。 私も自分の顔に気をつけなくては。
- 2013/10/13(日) 08:23:35 |
- URL |
- soujyu2 #-
- [ 編集 ]
初めてお会いする方がほとんどですので「モデルさん(といってよいのかどうか分かりませんが)と「ピッタリ」とはいきませんが、少なくとも私の方は「撮りたい」と思わせていただいて撮っているわけですから楽しいですね。
その分写されている方にも気持ちよく映っていただきたいと思っています。
- 2013/10/13(日) 08:28:08 |
- URL |
- soujyu2 #-
- [ 編集 ]