窯の温度が十分上がると、一旦窯の中をきれいにします。棒の先に長い布切れをつけそれを水でしぼって隅から隅まで窯の中を清掃します。
窯の温度が下がり過ぎてはいけませんから手際よくやりますが、奥が深いですし、その分棒は長いのでなかなかの労働です。熱いですしね。

長い棒がしなっています。
窯の開口部右手には灯りを差し込む穴があって、そこにライトをつっこみます。
質問し損ねましたが昔はどうしていたのでしょう。窯の中が暗いまま勘で掃除をしたのでしょうか。
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こうして隅々まで丁寧に作業します。
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モノによっては二日前から発酵させていたパン生地を窯に並べていきます。手際が悪ければ窯の温度が下がりますし、早く入れたものとあとで入れたものとで焼き具合が変わってしまいます。
パンの表面に切れ込みを入れています。

棒の先に取り付けられたボード上に並べられた成形されたパン生地を窯の奥に並べていきます。

流れるような作業には高い集中力があります。
私はといえば、彼の作業の見事さに、追いかけきれないもどかしさ感じながらの撮影です。
ISO感度をあげ、もう少しオートフォーカスに頼らないピント合わせをするべきでした。

一段落ついてほっとした職人の額には汗が光っています。
絞りを開けていますので、目にピントを合わせるのか汗に会わせるのか戸惑っているうちにこんな写真になってしまいました。絶好のチャンスだったのに残念です。
充実した満足感と自信。そして職人の厳しさを感じさせるまなざしです。
- 2012/12/05(水) 00:14:46|
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