新年明けましておめでとうございます。
みなさん、どうぞ本年もよろしくお付き合いの程お願いいたします。 皆さんのおうちでは「お節」はどうされていますか。
我が家では長い間、家人が忙しい勤務を終えて冬休みに入ると大車輪で重箱に詰めていました。
でもここ数年は、そこまで生真面目にしなくていいんじゃないかということで少しずつ変貌を遂げてきています。
私が今年最後になるかなと思いながら高瀬川沿いを自転車で走っているとこんな情景に出くわしました。

あと何年かで京の老舗の仲間入りをするだろう「京料理 本家 たん熊 本店」の前で・・・たぶん…鰤を焼いています.鱈かな。間違っていたら、ごめんなさい。・・・。
「お節」に入れるのだそうです。
奥の調理場でも、二人の焼き方が並行して同じことをしているのだそうです。すごい数になりますね。

このお店は2019年にもミシュラン一つ星。
この「若主人」が三代目だそうです。
私はそうしたことにとても疎いので「たん熊」さんには私などは到底出入りできないという事だけは知っているという情けないことです。が、それは仕方がありません、私のこれまでの収入では。
ただこの方からしばらく話を聞かせていただくといろいろ感心することがありました。

あまり目先を変えたりするのではなくて伝統の味をきちんと守っていくのが自分の役割だし仕事だと思っている、というのです。
が、それが頑迷固陋に過去を墨守するというのではなくてホームページには次のようなことがかかれています。
(この時も若主人が話してくれたのですが・・・。)
「本家たん熊本店は 京都ハラ|ル評議会様より HALAL メニュ|を提供する ムスリムフレンドリ|レストランの 認証を頂いております 豚肉・アルコ|ル類を使用しない京料理 その他にもベジタリアンメニュ| コ|シャユダヤ教メニュ|など お客様のご都合に配慮したメニュ|も ご用意しております お気軽にお問い合わせくださいませ。」と。
ここに京都で伝統を守る人の革新性がありますね。
創業が「昭和3年」ですからお店の年齢は今年で92歳。この人の代で、100年を迎えることでしょう。そうなれば「京の老舗」と呼ばれる資格ができます。
その自覚と責任をひしひしと感じます。

そしてお茶などをたしなんでいることは勿論ですが「写真を撮るのも好きなんです。 料理も芸術ですから。」というのです。
こうした料亭の主人たちは皆さんただただ料理と経営だけをしているのではなくて様々な分野の芸術を通じて自らの感性を磨いておられるんですね。
確かに、京都のライカ店でのパーティーによく料亭の若い主人たちを見かけます。
・・・・・誤解があってはいけませんので大急ぎで付け加えておきますが・・・・・私はそうしたパティ-には、招かれた人の後ろについて紛れ込んでいるだけです。
- 2020/01/01(水) 00:00:01|
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