今の若い人たちの大学生活と私たちのそれとは大きくその様子が変わっているのだろうと思います。
3回生の後半には就職活動を初めて4回生の初めまでには内定をもらう。就職活動がずいぶん前倒しされて学び舎諸活動の学生生活が分断されているように感じられます。
サークル活動(これも今では中高と同様に部活動というようですが)の「引退」が3回生の秋頃になるようです。

この人は大学4年間、絵画サークルに属して絵を描き続け、こうして卒業を控えて個展を開いています。
美術系大学に学んだのならば珍しくもないのですが、かれは法学部出身です。
そこがえらいですね。

会場に入って一瞥するとこの人の技量がかなりのものだとすぐにわかります。
私自身は絵を描きませんし、美術の高等教育を受けてもいませんのでどの程度絵を評価できるのかわかりませんが、この8年間毎週ギャラリー巡りをして、学生の絵も、カルチャーセンターで絵を習う人たちの作品も、、全国的な公募展に入選するような人たちのもの、たくさん見てきましたので、からっきしわからないというものでもないと思っています。

美術系でない大学の絵画サークルの人たちの作品の平均的なところも大体見当が付きます。
それからするとこの人の絵はかなり「画けてい」ると思います。
これから就職していくわけですが、きっとこの「趣味」は続けていくのだろうと思います。

「クラマ画会」というOB団体がありますからきっとそこに参加するんじゃないでしょうか。
いいですねぇ。
音楽にしてもこうした美術系にしても、大学時代に一定の技量を身に着けておくと仕事と両立させて随分楽しめるんじゃないかと思います。

別のギャラリーではこの人の属する美術部のグループ展も開かれていました。
最近のサークルは「楽しく、友達に出会える・・」会になって絵にしても写真にしても自覚的に集団的に研鑽したり相互に批評し合ったりすることを避ける傾向が見られます。
そしてそれに飽き足らない学生も少数ではあっても、確かにいるのです。
そういう学生は、居場所を見つけられなかったりして、サークル活動を満喫できない場合があります。それが残念ですね。それが残念ですね。
とはいっても我々が学生の時代にも意識の高い才のあるものは学外に人を見つけ機会を見つけて、必ずしも学内に居場所があったわけではなかったかもしれません。

来春には新たな活躍の場に参加する青年です。
- 2019/01/06(日) 00:00:19|
- 絵画
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