イラスト、マンガ、キャラクターーデザイン、アニメーションなどを手掛けている新進の画家です。

四条室町の角からほど近い「ちいさなおうち」というギャラリーで作品展をされていました。
『おまちしています 下町和菓子栗丸堂』(KADOKAWA)などのブックカバーをのイラストや挿絵を担当したそうです。その原画などが展示されていました。

描かれている登場人物・若い女性は美人に描かれているのは一般ですが、その表情にニュアンスがあっていいです。

背景がきちんと細やかに書き込まれているのですが、それが少しもうるさくなくて画面に透明感がありながら、街の情感が出ているところに魅力を感じます。
ちょっとジブリのアニメ(『耳をすませば』)風です。でももう少しリリックで暮色などにいい感じがあります。

大学の現役の頃からすでに仕事の依頼があったようです。
今はそういうことがままあるようです。私の妻の知人のお嬢さんも現役のうちにそういう仕事をしていました。
ただ、それが長く続くかどうかですね。どんどん消費され新しい感覚に乗り換えられていくのがこの世界ですから。
もっとも軽い読み物、小説は毎年、大量に出版されますから需要自体はあるでしょう。
でも小説の書き手も若い作家の使い捨ての状況があるようですし、コミック作家との激しい競合もあるようです。

そういう中でクライアントの求めに応えて魅力ある絵を描きつつ、自身の「世界観」の表現としての絵を描いているところに彼の懐の広さも垣間見えます。

「君が成功してビッグになったら『あの人はあの作家の若い時に写真を撮った写真家だ」と言われるようになるから頑張って・・。ただ僕に残された時間はあまり長くないからね。」
と、冗談半分本気半分の話をしましたが「駆け足で頑張ります」というメールをいただきました。
残念なのは例のピンボケ量産レンズをAFで使ってしまったこと。
やはり対話しながらだとMFは意識をファインダーに大きく奪われますからきついです。でもMFで撮るべきでした。

志のある青年を撮るのは人物写真の大きな喜びの一つですね。
- 2017/12/31(日) 00:00:04|
- 絵画
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体調に波もあり、苦しい思いもされておられるようですが、どうか上手に付き合って今後とも貴重な情報を広げてください。
あなたの体調の改善とご活躍を祈ります。
- 2018/01/02(火) 14:39:56 |
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- soujyu2 #-
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