この写真ギャラリーは、私にとって案外大事なギャラリーです。
というのはここでは写真に何ができるのか、写真は何を写すべきなのか、どう見せたらいいのかということを相当真面目に突っ込んでいる人が写真展をするからです。
今日の人はそのギャラリーで、自分として現に模索していることを自身で明確に突き止めようとする「過程」を外化しようという作業を見せている写真家です。
先ほどまでいろいろと対話してお互いの考えを交換していたのですが、「撮らせて。」という私の求めに、じゃああそこで・・とずいぶん難しい課題を投げてきました。

明り取りの屋根の窓から強い光がここにだけ差し込んでいます。 会場全体はかなり光を抑えていますから、差し込んだ光は相対的にかなり強いです。
つまり明暗差がとても大きい。

その効果と難しさを知っていながら、ごく普通のスキルと知識しかない私に撮れというのです。
「売られた喧嘩は買わざるを得ない。」なんて上等なことではなくて、とにかく普通に写ってねとカメラ頼みです。

「これじゃあ顔が黒つぶれになっちゃう。」といえば
「そのほうがいいんです。僕は。」
かれこれ20年も写真に取り組んできたといいます。
以前にもここでお会いして、いくらか言葉を交わしていますが、私の名前と共にそれを覚えてくれていました。

写真を撮っているということでいくらかでもお付き合いのある人はごくごく少ない私です。
1,2,3,4…片手の指で余ります。 これでも満12年撮っているのに、です。 よほど人徳がないのですね。
この人のように写真を誠実に探究している人に会うといろいろ気づかされます。
私の写真がそういう問題意識にかなうようなものでないとしても、それはそれです。

このイベントの中心人物です。
- 2023/02/09(木) 00:00:02|
- 写真
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以前ここから50メートルほど北でお会いしました。
その時とは服装がずいぶん違っていて「おっ カメラマン。」という感じです。ことに帽子が決まっていますね。
「やっぱり写真を撮らせてもらううえで服装は大事な要素ですから。」
つい私自身の服装を見直してしまいました。
目をつむった写真になってしまいましたが、このポーズのカットを他に撮れなかったので。

私は中版カメラを触ったことがありませんし取り扱いの知識もありません。
付いているレンズは50ミリだそうです。フジノンでしたね。
こういう写真を撮る若い人と話すといろいろ教えてもらえます。 楽しいですね。

大阪からきているんだそうです。
こういう行動力に若い力を感じますね。
「ちょっと写ってもらえますか?」と言われてモデル(笑い)をしました。「自転車を押して歩くリュックを担いだ高齢者」です。
2000人余りを撮ってきても自分がどう撮られたらいいのかわかりません。
撮るのがうまい人もいれば撮られるのが上手な人もいます。

今日は久しぶりにちょっと暖かな日です。 光もたっぷり。

実は私もカメラを構えたこの人を撮っているのです。 当たり前ですね。この写真があるのですから。でもそういう事実を忘れることがありますね。
撮る人が意識されない写真。
写真を撮る人は案外自分が写った写真を持っていないものです。「あるある」ですね。
私はどう写っているんでしょう。

長く撮っていると時々こういう楽しい再会をすることがあります。
実はこの後にもある写真家さんと再会してとても有意義な対話ができました。

ソニーのα7にキャノンのFDレンズをつけています。
気に入っているレンズだそうです。私もFDレンズは数本持っていますがレンズアダプターがないので遊ばせたままです。
85ミリ、135ミリ、180ミリに50ミリと一通りそろっているんですがね。しかも85ミリはなかなかいいレンズなんです。でも・・・。

写りを決める大きな要因はレンズですから持っているレンズの活用を真剣に考えるべきですよね。
- 2023/02/08(水) 00:00:11|
- 写真
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ここは普段から写真ギャラリーのはずです。
そしてこの日も写真が展示してあります。
こんなポスターも貼られていました。

その会場にこんな人がいました。
私は元来「変な人」が好きなんですが、それにしてもおかしいじゃないですか?!
ヘルメットをかぶってライトまで付けているなんて。しかもそのいでたちでやっていることが「オカシイ」
ここで問題です。この人はこの普段は写真ギャラリーであるこの会場で何をしているのでしょうか?
まず当てられる人はいないと思いますよ。

答え。
「脂(やに)」を採っているんです。
どうです、正解しましたか?

この建物はもともと倉庫だったんじゃないかという風な建物なんですが、建材がかなり太いのですが、ただ室内をきれいに装うような部材ではないのです。
それでその部材が「脂」を染み出させているんですが、その脂に目を止めて採取しているというんです。
で、脚立に上って削り取っているという訳なんです。

仮にこの部屋に入ってヤニを見つけたとしても、それに気を止めて、「集めてやろう」なんてことを考える人が世の中にどれくらいいるでしょうかね。 そして集めた脂を固めて展示しています。
「オカシイ」でしょ?! いいなあ、こういう人。

高いところに上って、上を見るのですから、不安定です。 危ない!! で、ヘルメットを被り、暗闇の中に脂を探すからとヘッドランプまで装備する。
まあ、その辺は元来建築関係のお仕事だそうですから。

ヤニを集めている家庭ではワクワクテンションが上がるのだそうですが、集めた脂を固めてきれいな形になってしまうとテンションは急激に下がるんだそうです。
「オカシイ」でしょう?!

「僕は町を徘徊して『おかしい』人を見つけて写真を解て散るんですが、撮らせてもらえます?!」と言いながら私のカードをお渡ししました。
そこには私のこのブログ「素敵な人たちと」のURLが記載されていますが、「素敵な人たちと」と書かれているじゃないですかといぶかしそう。
「それ、『おかしな人たちと』と読むんですよ。」
「オカシイ人」と素敵な人」とは紙一重ですからね。私にとっては。

だから人生が楽しい。

そう思いません?!
- 2023/02/07(火) 00:00:04|
- 人物
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私が写真展をした京都写真美術館が面している通りを「神宮道」と言います。
そこにあるいくつかのギャラリーや土産物店などが共同で「第2回神宮道上ル下ル アート☆カルチャー」というイベントが1月29日までやられていました。
写真美術館もその一会場として写真ばかりではなくて立体造形や朗読、洋画なども加わった展示をしていました。

この方は「つまみ細工」の作家さん。
なかなか根気と集中力が求められるようです。
ワークショップの傍ら実演をしていました。

今日のお客さんには・・・・時間の制約もあるので・・・頭の上に着ける花飾りを作ってもらっているのだそうです。
春めいていますねぇ。

会場は作品展示に合わせて照明が暗くて、このような手先に集中しないといけない作業には適していませんね。
もう一つ専用の照明が必要なところです。
撮影にも・・・。

本当に世の中にはいろいろなことをする様々な人がいるものだなあと、いつもながら思いますね。

ほかの会場で織物作家さんとお話ししてFBのお友達になりました。
私のFB上でのお友達には画家や立体造形作家や写真家などが幾人も交ってくれていますが、これは一体どうしたことでしょう。
時々不思議な感覚にとらわれます。 私は全くそういう畑にいる人間ではないのになあ。
まあ、しかし、いつの間にか、本名で呼ばれることも10回に一度、あるかないかくらいになっていますね。
郵便物も「蒼樹」で届きます。
- 2023/02/06(月) 00:00:04|
- 工芸
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ミュージカル・ソーですね。
理屈から言うと一弦の楽器みたいなものでしょうか。それもその弦をのテンションを調整しつつ弾くという。
前日のチャップマンスティックほどではないけどマイナーな楽器ですね。(案外演奏者は多いのだそうですけど)
中国の二胡の奏者が注目したそうですが、音のひゅじょうから言えばよく似ていますね。

この人は既に奏者として様々な機会を得て演奏している人のようです。
鉄の板の端を掴んでいた全体をたわませて弾くのですから結構力がいるのかもしれません。
握りの部分大腿部で押さえるんですが、こちらのほうから揺らして音を作ることもあるようです。

ちょっと野外では演奏が難しくなる音量かなと思いましたので、あの握りの部分い筐体をつけて響かせてはどうかなと思いました。
この楽器の生まれた地では「のこぎり」のイメージから離れられないでしょうし、日本で改良してみたらどうでしょうかね。
ただまあ実際のところは、ノコギリを擦って音を出しているというところに興味を引く妙味があることは確かでしょうから、その形状には工夫が要するでしょうが。
この人はチェロ用の弓で弾いていましたが、バイオリンのものを使う人もいるようです。
傍らにマレット(ティンパニをたたくときにつかうような、先端に玉をつけた棒状の用具)を置いていましたから、たたいても演奏するんでしょう。

この人は電線に止まった雀などの並び方、あるいはタイルの模様などから音符の列を発想して演奏することもするんだそうです。
そうなれば山並みや夕方のビルの屋根の連なりの形状からも一曲できそうですね。

写真撮影をお願いしたら、自転車が邪魔でしょうからと言って動かしてくれたのですが、その自転車をわざわざ画面に入れて撮る私です。
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- 2023/02/05(日) 00:00:04|
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